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貯湯式の小型電気温水器に減圧弁・逃し弁は必要ですか?
こんにちは日本イトミックです。よくあるご質問の中から本日は、「なぜ、密閉式小型電気温水器には減圧弁がついているのか」をご説明をさせていただきます。
目次
日本国内で製造・販売される先止め式の密閉式小型電気温水器は、一般的に減圧弁・逃し弁が搭載されております。
法令(規制)により、先止め式の密閉式小型電気温水器は、タンク内の圧力を0.1MPa以下に保たなくてはなりません。そのため、小型電気温水器を製造するメーカーは減圧弁・逃し弁を本体に搭載しております。
どういった法令(規制)なのですか?
先止式で密閉型の小型電気温水器は貯湯タンクが密閉構造のため、タンク内部に圧力が掛かります。これらは「簡易ボイラー」区分として「最高使用圧力」と「伝熱面積」の法律規制を受けます。
- 最高使用圧力:タンク内は0.1MPaを超えてはいけない。
- 伝熱面積:ヒーター容量は240kW(4㎡)を超えてはいけない。
上記、0.1MPaを最高使用圧力と呼び、機器が超えてはいけない上限圧力を指します。そのため、現場ごとに異なる給水圧力を一定の圧力に減圧しタンク内部の圧力が0.1MPaを超えないように調整しているのです。
減圧弁・逃し弁とはどういったものですか?
減圧弁
現場によって異なる給水圧力を一定圧力に調整しタンク内を0.1MPa以下に調整する調整弁を「減圧弁」といいます。
逃し弁
減圧弁によって0.1MPa以下に保たれた貯湯タンク内圧力は、電気ヒーターの過熱による湯温上昇と共に体積が膨張し圧力が上がります。タンク内の圧力を0.1MPaに保つためには、膨張水をタンク外に排出する(逃がす)為にその調整弁が「逃し弁」といいます。
何故0.1MPa以下にしなければならないのか?
それは、労働安全衛生法という法律に圧力規制があるからです。
労働安全衛生法の目的は要約しますと働く人の安全と健康の確保を目的に制定されたものです。電気温水器が破裂等を起こさない「安全な圧力」でお使い頂く為に減圧弁が必要となります。
日本イトミックの小型電気温水器は全て、基準を順守した製品となっております。
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