保守点検サービスについて
電気温水器に保守点検が必要な理由
水道水には様々なミネラルが含まれます。給湯器はお使いいただくうちにそれらミネラルがスケール(湯垢)として部品に固着したり、配管から流入するサビやゴミがタンクに溜まります。スケールやサビなどの蓄積はさまざまな不具合を引き起こす原因になり、寿命を縮めるだけでなく思わぬ事故の原因にもなりかねません。保守点検を行うことによってそれらの原因を取り除き、劣化した部品をいち早く発見して修理を行う事で、給湯器の長寿命化と安全を図りましょう。
保守点検を行う主要箇所と目的
開放式壁掛電気給器EW-N3C-BTの場合、
図のオレンジ文字の部分が主な点検箇所になります。
内筒タンク
スケールや配管のもらいサビなどが付着しやすい箇所です。電気給湯器の内筒タンクは高品質ステンレスのため、それ自体がさびることはありませんが、スケールやもらいサビが付着すると通常よりも劣化時期が早まります。それらを清掃し、除去します。
部品類
タンク内部に配置されている部品は清掃することで本来の機能の維持を図ることができます。劣化や緩みなどがなく、正しく動作することを確認します。
消耗パッキン類
消耗パッキン類は水漏れ防止、機能維持のため、保守点検時に交換します。
保守点検を行うメリット
1機能維持・リスク回避・延命
● 定期的な清掃・消耗部品交換※で長寿命化が図れます。
● 各部品の的確な交換時期についてアドバイスすることで事故を防止。
※部品代は別料金です。
2衛生面
定期的な清掃で、衛生的に安心してお使いいただけます。
レジオネラ症発生防止に必要な措置に関する技術上の指針である厚生労働省告示第264号では、給湯器内部の温度を60 ℃以上を保ち、1年に1回以上の給湯器内部清掃実施を奨励しています。
長期間無清掃だった湯沸器内部
3省エネ効果
定期的な清掃を行うことによって機器本来の効率性を保つことができるため、省エネにつながります。
ヒーター清掃前の取り外し作業
清掃後のヒーター
ヒーターのスケールを除去します。
熱効率が良くなり、省エネにつながります。
保守点検契約のメリットスポット発注とのちがい
修理対応時の技術料・工賃が無料になります。
また、対象機器が弊社システムに登録され、不具合発生時に迅速な対応が可能となります。
※別途出張費用が必要になる場合があります。
点検・作業内容のご紹介
点検・作業内容の一例
密閉式床置電気給湯器ES-DW3Bの場合
※機種によっては行わない点検もございます。
1. 湯槽内部清掃
スケールやサビが溜まると缶体を腐食させます。これらの除去を目的としてタンク・湯桶とヒーターやセンサーなどを清掃します。給湯器を衛生的に使えるのはもちろん、機器を長持ちさせることにつながります。
2. 消耗パッキン類交換
パッキン類の劣化は水漏れの原因にもなります。定期的な交換が必要です。
3. 電装部点検
電流・電圧・絶縁を測定。ヒーターの1本1本まで確認を行い、給湯器が安全に、正しく動作するかを確認します。
4. 部品作動点検
各部品の劣化、ゆるみなどがなく、正しく作動することを確認します。
5. 水漏点検
接合部の水漏れの有無を確認し、必要に応じて増し締めなどを行います。
6. 弁類点検
開閉後の止水確認、適正水圧の維持などを確認します。
7. ヒーター清掃
ヒーターにスケールが付着すると、熱効率が悪くなります。定期的な清掃は本来の能力を維持し、結果として省エネになります。
保守点検を行うまでの流れ
お客様のご依頼から実際の点検、作業報告まで下記のような流れで進みます。
保守点検作業報告書もご提出いたします
保守点検終了後に、点検の際の確認内容、作業内容、交換品目などについて、後日お客様に報告書を提出させていただきます。ご確認いただくとともに大切に保管をお願い致します。
作業内容報告
どういう内容・種類の整備を行ったかを記載し、報告します。
現状報告
現在のお客様の給湯器の状況について報告します。
チェックリスト
不具合個所などについて報告します。
注意事項
点検を行った機種、部品などのリストを作成します。
交換部品の報告
交換部品があった場合、どういう部品を交換したか、機種名および交換部品名を詳細に報告いたします。
対策
今後給湯器をご使用いただく際に注意していただく必要のある事項や、アドバイスを記載いたします。
よくあるご質問
定期点検・作業の回数はどのくらいですか?
通常の水道水の水質であれば1年に1回です。(回数に応じて料金は都度発生します。
保守契約の予算を毎年は取れないのですが…
契約を結ばないスポット点検ももちろん可能です。スポット点検は作業費が必要になりますが、ご予算や現場状況に応じて適宜ご利用いただくことができます。
壊れてないけど保守は必要なんですか?
はい、必要です。機能維持・未然の事故防止は勿論、定期的な点検作業で給湯器の寿命をより延ばすこともできます。
業務やテナント様の都合で、土日祝日や夜しか作業できないけど、対応できますか?
可能です。但し、夜間は時間外料金を申し受けます。詳細はご相談ください。
作業中にお湯や水は使えますか?
作業中は給湯器へ接続されている給水管の元栓を閉める必要があるため、湯水は使えません。
作業の時期はいつになりますか?
12ヶ月のうちお客様の都合に合わせた月を作業月とさせていただきます。(時期によっては割引対象となる場合もあります。)
契約に関する注意事項はありますか?
保守契約期間中であっても下記の場合は有償となりますのでご注意ください。
1) ご契約後、不適切な工事・使用・修理加工を行った場合。
2) ご契約の設置場所からお客様側で移設したために生じた破損・故障。
3) 火災・水害・地震等の天災、盗難および水源や熱源の不適切供給使用、もしくは使用者による重大な過失に起因する故障や事故。
4) 故障の原因が本製品以外にあった場合。
保守点検参考価格
当社製の主な給湯器の年間保守点検の基本料金を掲載しました。実際の価格は台数・点検の内容などによって異なります。
機器のタイプ | 製品例 | 基本料金 |
---|---|---|
開放式電気湯沸器 | ETC、EWS、 EWR EHWD-14 |
18,000円 〜 25,000円〜 |
密閉式小型電気給湯器 | ES-N3、ESN | 12,000円 〜 |
密閉式小型電気給湯器(飲用可能タイプ) | ESD、ES-DWUB | 22,000円 〜 |
電気瞬間湯沸器 | EIX EIWX、EI-N5 |
12,000円 〜 15,000円 〜 |
深夜電力契約専用型電気温水器 | ES-RM、ES-CM | 55,000円 〜 |
電気ボイラー | ESFE/ESFK/ESFB | 70,000円〜 |
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株式会社日本イトミック カスタマーサービス部 リニューアル課
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