先輩社員の声

人の役に立つ製品をつくるという「やりがい」

製品開発 開発1課 / 山中 瑛介 (入社3年)

自発的な提案が良い製品を生み出す

もうすぐ入社3年ですが、イトミックで働いてみてどんな感想がありますか?

求められる能力に幅広さや柔軟さが必要です。前職では一つのことに対する技術力をただひたすらに極めていくことを求められていましたが、イトミックではそうはいかないなと感じています。

まず、業務は一つの製品開発に注力するのではなく数多くの業務を割り振られます。製品開発では企画から設計、量産立ち上げ、量産後のフォローまで担当しますし、設計の際には流体、熱、電気、各種金属材料や樹脂等への理解が必要になります。電気で湯を沸かすというというコンセプトは変わりませんが、その中でアプローチを進化させたり、用途や水・電気事情に合わせた多彩な製品ラインナップに対応できる広範な知識も必要です。

また、設計基準や手法の見直し、新たなツールの導入など今まで積み上げてきたことに対しても必要であれば直ぐに変えることが求められます。社員の評価基準や給与など会社そのものの制度の見直しも随時行われていますし、そういった業務の変化や幅広さに対し、自分自身も、技術力を極めようとする技術者でありながら変化に対応できる柔軟さも併せ持つことができるよう、あり方を考えさせられています。

今はどういう業務をされていますか?

新規製品の開発と、既存製品の不具合対応や機能・品質改善、コストダウンを並行して行っています。新規開発は製品企画から研究、実験や試作品の作製・加工やそれを用いた検証、そして設計や設計したものの見積もりなどをグループで行っています。これらの業務は手分けするために機械的に割り振られることもありますが、「こういう検証をしたほうがいい」と自発的に提案して検証を行うこともあります。

既存製品については製品のライフサイクルが長いこともあり、ある程度の改良や設計変更はモデルチェンジではなくマイナーチェンジで行われる場合が多いです。ですのでそういったものが小さな案件としていくつもあり、メインの製品開発と並行して行っています。また、シミュレーションソフトを用いた様々な解析を業務に落とし込む試みもしています。ちょうど自分が入社した頃に社内で使用しているCADを入れ替えるということがあり、その際にCADが持っている解析のアドインも導入したためそれを使わせてもらっています。水や熱の流れは可視化し難いため、流動解析や熱解析、強度解析を行い設計の指針にしたり、試作や実験の効率を上げる努力をしたり、現象の可視化や試作工数の削減に挑戦してるところです。

実感できる「仕事のやりがい」

技術者としてやりがいがある仕事ですか?

自分の手掛けた製品が世に出る時は最もやりがいを感じる瞬間だと思います。当社の製品は様々な物件や施設に納入されているために目につくことも多く、自分の手掛けた製品が人の役に立っているということを実感できます。

また、製品は業務用の設備であり、価格も特別低いものではないため非常に長く使われます。壊れにくい分長く使っていただけるということは設計者冥利に尽きることですが、時折とてつもなく長い期間使用されることがあります。使われる期間が長くなればなるほど壊れ方の予測がつかなくなってきます。製品が長い役目を終えたときに安全に壊れるように万全を期すことも当社製品の価値のひとつであり、設計者としての義務であり、またこれもやりがいであると感じています。

技術者として、会社の将来にどのように関わっていきたいですか?

個人的な希望として、製品を通して環境問題にも深く関わっていきたいと考えています。当社製品は電気エネルギーに対するお湯への熱エネルギー変換効率はほぼ100%です。ここを改良していくことはとても厳しいと思いますが、お湯を沸かすために必要な電力量は意外と多いため、現在は建物の電力事情によって加熱速度を変えることで対応しています。またこれが製品ラインナップの幅が広がる一因になっています。
今は加熱の仕方や加熱する時間帯を工夫することで建物に対する電気的な負荷を減らすための製品を作っています。ですがこれからは目線を建物から地域にまで広げ、発電所の負荷を減らしていくような開発ができると良いと考えています。地域単位で見て電気を使う時間を平滑化していくということです。これを実現するためには開発者だけが頭を悩ませても仕方がなく営業や企画部と、ひいては社外の方とも連携して開発を進める必要があります。そのためにはまずは他部署との連携を強めていき、今よりもっと営業と一体となって製品開発を進めていく体制を作っていきたいと考えています。

最後に、プライベートの楽しみ方を教えてください

暦通り休めますので、休日にはよく学生時代の友人と遊んだりしています。残業はそれなりにありますがノー残業デーを作ってトレーニングジムに行ったり、前もって仕事を調整しておいて定時ちょうどに会社を飛び出してライブに行ったりしています。